その物差しの長さ

たまに子どもを持つのは損だとかいう言説を見る。
個人の自由だとは思うが、どんな整然とした理屈を並べられようと、私は子どもを持たない人間を信用しない。
極論だと自覚しているが、そのような物差しをもっているのだから仕方ない。
親族に居たりするのでバレないようにするのが一苦労だ。


親になるまではそんな物差しを持っていなかったと思う。後付の物差しだ。
確かに損得で考えた場合、現代日本であれば子どもを持たない方が得だろう。養育費を支払わずに社会保障を受け取るのが理にかなっている。
だからって、それを正しい行為だと言われてしまうと鼻白まざるを得ないのだが。
『個人の自由』ってのはフリーライド万歳ってことじゃないと思うんだがなあ。


疑問なのは子どもを持たずに、自分の死後のタイムテーブルを想像できるのかということだ。
私の場合、地域の将来なんて大文字の話をするときは絶対に子どものことが頭にある。でないと具体的になんて想像できない。
だから、子どもを持たない人がどれだけ将来を憂いた発言をしたところでまったく心に響かないんだよなあ。責任取る気ないでしょって思ってしまって。
あんたの言う未来に人間は住んでるのかって問いただしたくなる。そういう理屈莫迦が多いせいだろうか。


そんな事ばかり思うので長時間の会議は嫌いだ。
田舎の将来を思うと頭痛が痛い。