もっと賞賛を!

体調不良になると寝つきが悪くて乳を所望する娘1。
いまだ授乳継続中の娘2と取り合いになるのが避けられないため、妥協案として同時授乳を採用。
具体的には寝そべって勝手に吸え状態に。


母の動きが止まると同時にベッドの彼方から飛来する娘たち。
荒い呼気を吐きながら、がばりと口を明けると、次々に横たわる母の上体に覆いかぶさっていく。
「母を、食ってるっ!」
などと新世紀ごっこに興じていたらしばかれた。
だってやることないんだもの。


近頃ご飯時とかに「すごいねってゆーて!」と褒めることを強要されることが増えた。
上手に箸が使えたり、きれいに食べきったときに成果を主張するのだ。
もちろん苦笑しつつも褒めてやる。褒められ足りないのだな、と思う。


でも、苦笑していて良いのだろうか。
当然褒めすぎて甘やかすのはよくない。
しかし、足りないと主張されるのはもっとよくない状況なんじゃないだろうか。
少なくとも苦笑しながらの賞賛は、私ならば受け取るに値しない。


足りないのは量ではなく質なのかも。子どもがその違いを言語化できるとは思えない。
手抜きの料理は出さないと自負する親も、手抜きの賞賛は案外多用しがちでは?


子どもが足りないという場合、必ず何かが足りない。
額面どおり受け取らず、立ち止まって本当は何が足りないのかを考えたい。