苦い薬

上の子によるとタミフルは苦いらしい。
しかし、苦いとわかっていても飲まないといけない。いかに誤魔化して飲ませるか奮闘している家庭も多いだろう。
幸い、上の子のスキルの一つにどんな薬も素直に飲むというのがあり、「苦い薬なの?」と毎回確認する割には文句も言わずに飲んでいる。
素直で助かるなあ。


が、残念ながら下の子にそのスキルはまだ身に付いていない様で、苦い薬は覿面に嫌な顔をする。
今までは甘いシロップで油断させておいて与えていたのだが、それが災いしたのかシロップすら受け付けなくなった。
とりあえずシロップはなんとかしたものの、粉末は無理矢理突っ込むのはいかんともしがたい。
どう騙そうか悩んでいると、
「苦いけど のまんといかんなあ。 のんだら 苦いから なおるんで」
と上の子がしきりに応援していた。偉いなあ。
ただ、しきりに苦い苦い言うのはどうにかしてもらえないものか。
いや、正直に生きろとは言ってきたけれども。


苦笑していたら、不思議とその後は素直に飲んだ。
正直ってすごいな。勉強になったよ。