戦略的撤退

否、転進である。


というわけで、下の子が絶賛後退中。
はいはいフォームから力一杯手を突っ張っては、後ろに下がっていくという力学的に大変正しい運動を繰り返していらっしゃる。
目的地からどんどこ遠ざかるは、やがて悲し。泣き出すその場所が終着点。
高く跳ぶためにはまず撓めないと云々、みたいな老師の教えが聞こえる気がしなくもない。
泣き声優先だから完全無視するけど。


上の子のときより足の突っ張り力が高いので、壁さえ作ってやればどんどん進む。
ただ、勢い良く進みすぎて顔を紅葉卸にしようとするのは止めていただきたい。
もともと平たい顔一族なのに、これ以上高低差をなくしてどうやって生きていくというのか。描くのか?


思い通りにいかないと泣くのは子どもだ。
では、大人はどうすればよいのだろう。
冷静な振りをしながらも、堪えた怒りを仕草に滲ませ威嚇するのが良いのか?
正しい理屈にのっとって、相手を論破するのが良いのか?


泣いて流してしまうのも一つの手段だということを覚えておきたい。
というわけで、キミたちが全然寝てくれないので私は枕を濡らします(不貞寝)