間の無い世界

かあちゃん、ぷんぷん」
少しでも対応がそっけないと上記のようになじる我が子。
すぐに「怒ってないよ」と声をかけると「かあちゃん、にこにこ」と機嫌を直す。
いや、別にかあちゃんはにこにこしてないと思うが。
と、言うと「ぷんぷん」と言い直す。
いや、怒ってもないと思うけど・・・・・・以下エンドレス。


感情の針が極端から極端へ。機微とか中間は一切無い。
黒か白か、敵か味方か。やるかやられるかの殺伐とした世界に生きてらっしゃるご様子。
まあ、本人自身は笑うか泣くかの両極端なので、嬉しくもあり悲しくもありなんて想像の範囲外なのだろう。
大人になるとは複雑さを複雑なまま受け入れることなのかもしれない。


その割に、世の中はいろいろ割り切ってしまう人が多いことに驚く。
そんなにあっさり結論や評価が出せるものでもないと思うのだが、おそらくとにかく決めてしまわないと安心できないのだろう。
気持ちはわかるが、大人としては二歳児と一緒はやだなあ。


かように世界はフクザツだ。簡単に教えるには手に余る。
「にこにこ」でも「ぷんぷん」でもないことを一緒に感じていきたい。