基本的信頼とデュラハン

かくれんぼで返事をしなくなった。
以前は名前を呼んだら「はいっ」と元気良く手を挙げていたのだが、知恵がついたのか我慢ができるようになった。
むしろ見つけたのに出てこない。
「見ーつけた」と宣言しても「ないっ」と叫んでカーテンをシャッと閉めてしまう。
なにがないんだ。脳か。


しばらく放置していると「おったー!」と言って突然出てくるのが可愛らしい。
我慢できるようになったのは、いつかは見つけてくれるという安心感があるからだろう。
気付けばひとり遊びも増えている。良いことだ。
しかし、5分以上じっと隠れているのはいかがなものか。忍びか、キミは。


ただ、外に出かける等の用事がある場合はちょっと困る。
周りが見えなくなって自分の世界から帰ってこないのだ。無理矢理連れ出そうとすると怒るし。
先日もお風呂の時間までと約束していたのに、声をかけても全く聞く耳をもたず、次はロディーで遊ぼうとしていた。
仕方がないので部屋の電気を消すという強行手段に出た。
しかし、お風呂場で入浴の用意をしていても全く子どもが来る様子がない。
さすがに心配になって部屋に戻ると、そこには真っ暗闇でぱっかぱっかする子どもの姿が!
恐怖のあまり、私は倒れこまんばかりであった(子どもの将来への)


周りが見えないってのはそういうことじゃないだろうに。