かくれれんぼ

子どもの我慢のできなさ加減はすごい。
いや、普通の我慢はできるのだ。
いただきますを言うまで食事に手をつけることはないし(極度の空腹時は例外。見つかって口の中から戻したことも(戻すな))、耳掃除の際も動かないでとお願いすれば多少痛くても硬直したままで居てくれる。


でも、かくれんぼは駄目だ。
「すぐに見つけて。迅く!早く!」と全く抑えがきかない。
具体的には「かくれんぼしようか」の「れ」くらいで走り出して、「もーいーかーい」の「も」で出てくる。
きちんと一旦隠れるのでルールを理解していないわけではないらしい。すぐ忘れちゃうだけで。


確かに隠れることよりも見つかってしまった時の方がテンションはあがる。
見つけられないまま解散してしまうことほど悲しいことはない。相手にされてない状態が一番つらい。
つまり、かくれんぼの楽しい部分のみを抽出したものが、我が子が行っている「新・かくれんぼ」と言えるのではないか。
効率化の権化だな、うちの子は。


そして、最終的には隠れることなく常に見つかっている状態になるのだろう。
飽きたわけではない。決して。
むしろ、逆に基本に立ち返るかもしれない。
「もーいーかーい」と呼んでも返事をしないくらい真剣に隠れ始めるのだ。
相手にされてないわけじゃない。決して。