だっこだっこ

だっこが流行している。
手を高く挙げて2回言うのがポイント。
甘えた声を出し、必死さをアピールすると尚良し。
すると急いでだっこしに来てくれるのだ。
子どもが。


いつも求められてばかりでは癪なので、戯れにやってみたら案外お互いが気に入った。
子どももいつも求めてばかりだと嫌になるらしい。とても嬉しげだ。
ただ、何度もやると仕方ない感をバリバリに出してくるので注意が必要。誰の真似だ、誰の。
でも、おざなりでもきちんと来るのが律儀だよなあ。子どもの方が愛情に対して真面目だ。


必ず来てくれるといっても、歯みがきやおしめ交換のときにはなるべく使わない。
来てくれなくなると衝撃が甚大なので。
だからというわけではなが、来てくれたら背骨よ折れろといわんばかりに抱きしめて応える。


そう考えると子どもは、たまに甚大な被害を受けているわりに求めることに怯えない。
打算と愛情を秤に掛けるのは大人になってからということか。
しかし、秤に掛けさせるように仕向けたのは誰か、ということは胸に手をあてて考えた方が良いな。