朝三暮四

朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという


承前
近頃ごはんのべたっとした感じが嫌いで、あまり手掴みでは食べない。
機嫌が悪いとごはんすら拒否する。口に持っていったスプーンを放り投げたりする。
苦肉の策として小さくした海苔をつけて口に運ぶのだが、海苔だけ小器用に食べたりする。
まあ、すごいおちょぼ口になるので目論見はバレバレなわけだが。
カジキか(おちょぼ口じゃない)


あんまり海苔だけ食べようとするので怒ったら、当然泣いた。
そして、ごはんを食べない。時間だけが経過する。


・・・・・・こちらが折れることにした。珍しく。
半ば諦めつつ「ごはんも食べな」と海苔を与えた。むしゃむしゃと頬張る子ども。
形だけでもと、ごはんを差し出したらパクリと食べた。
私の驚きを余所に、その後も海苔と交互に食べ続けた。
いつまでも、何度でも。


一緒に食べても同じだと思うのですが・・・・・・。
混ぜごはんは大好きなくせに。不可解だなあ。


結果が同じだからと言って全てを混ぜて食べる人は居ないわけで。
朝多く食べるのと、夕に多く食べるのは全体の量が同じでも意味が同じわけじゃない。
傍目には不可解な選択にこそ、その人を表す本質的な何かが隠れているのかもしれない。


わかった。別々に食べたいというキミの意見を尊重しよう。
しかし、ごはんの後に海苔では言うことを聞かないのは何故かね?
・・・・・・わたしゃもう匙を投げたいよ。