ほめどころ

手を離して立てるようになったので、子どもがそれをやるたび猿のように褒めているわけだが、落ち着いて考えると何か違う気がする。


そういえば先日の朝食の際、プチトマトに御執心だったので「ト・マ・ト」と教えてやったら上手に「とまと」と繰り返した。
上手上手と褒めた瞬間、私が感じていた違和感の原因を理解した。


現時点の子どもの成長には二種類ある。
機能と意識とだ。
機能的成長を認識するのはたやすい。発語を真似したり手離しで立ったりするのがそうだから、できてるできてないが簡単に判別できるし、子ども自身もドヤ顔で主張してくる。


しかし、意識的成長は私はおろか、当の子どもが認識できていないことがある。
上手に説明できないが、例えば立てば高いところに手が届くという認識だったり、相手に伝ると望む結果が得られるという因果関係の理解だったり。
うーん、手段を手に入れる事とゴールを見つけることの違いと言えばよいのかな。


とにかく、私は意識的成長の方がすごいと思うし、褒めてやりたい。
もちろん機能的成長も褒めるのだけれど、人間は立つ為に生まれてきたわけじゃない。
子どもの「わかった!」を見逃さずにわかりたいな、と思う。


とりあえず「リモコンで部屋が明るくなる!」はまだわからなくて良いです(朝5時に目をしぱしぱさせつつ)