はえそむる

いつの間にやら歯が生えてきた。
この時期なので「新緑の」ではなく「初雪の」になるけれど。
小さなはぐきに白いぎざぎざが出来ているのが面白い。
物珍しいのでしっかり見ようと口をいじいじしていたら、怒った子供に噛まれた。
親父にだって噛まれたことないのに!(当たり前だ)


しかし、何で下から生えてくるのか。
上から生えてきたほうが便利に思うが、やはりそれでは乳が吸いにくいのだろうか。
吸う時に押せば引っ込むくらいのオプションは付けて欲しいものである。


歯が生えてきたおかげでよだれがすっげえことになっている。
以前ならしみを作るくらいで済んでいたのが、今では下の服にまで侵食してくるようになった。肩車なんかした日には頭皮がべとべとである。
こうなったら口の中に脱脂綿でも詰めておいた方が良いのではないか。
多分見た目はかわらないし(失言)


積み木を崩したり、おもちゃを打ち鳴らす度にどや顔をするくせに、歯が生えるなんていう一大事を報告してこないところが子供の面白いところである。
子供にとっては歯が生えるなんてどうってことないのだ。
ならば親としては喜びを表に出すのは歯を食いしばって我慢することにしよう。