かかと落とし

両足を振り上げては、どすどすとマットに叩きつけるのが最近の流行らしい。
駄々をこねている感じがして大変面白い。
大人がやると近所迷惑だが、子どもがやると親が迷惑するくらいですむ。
私なら二回もやれば腹筋がつるけれど、子どもは飽きるまで何度でもやっている。
元気極まりない。


ちなみにうちの子はよく便秘になる。
子どものころは腹筋が足りなくて、自力で排便しづらいらしい。
あんなにじたばたできるのに、と思わないでもないが、きっと使っている腹筋が違うのだろう。


あと最近は寝言もよくするようになった。
意味のある言葉を話すわけではないが、なんだかむにゃむにゃ言ってて面白い。
きっと夢でも見ているのだろう。そこで何が認識されているのか大変興味深い。
寝言をするということはコミュニケーションを試みているわけであって、言葉として認識できてはいなくとも、この場合はこんなことを言うというのが子どもの中でははっきりと決まっているのだろう。
そう考えるとお互いもどかしい思いをしているわけだ。


私たちはもう言葉で説明できなければ、理解した気になれない。
もちろん正確に伝えるためには言葉が必要なのだが、気分なんていう曖昧なものを伝えるのには、鶏に牛刀と同じだ。


何を得て、何を失ったのか。
子どもが何かを伝えようとするたび、私は自分の失くした機能を思う。