点呼する娘

娘2が名前を呼ばれると手をあげるようになった。同時にバイバイもどきも可能に。
行きたくない仕事にも笑顔で出られるというものである。
まあ、20%の確率で忘れ物に気付いてお出迎えされたりするんだが。


娘2の成長には娘1が深く関与している。
具体的にいうと、毎日名前を読んで出欠を取っている。架空の出席簿に印を付けているのだから本格派だ。なんてスタンド名なのだろう。


その日々のたゆまぬ訓練が、娘2のゆったりした挙手を生み出したのかとおもうと、目頭が熱くて春眠暁を覚えない。
当然のごとく親も点呼されるわけだが、たまに家人の名前が忘れられている。おそらく『かーちゃん』という属性が強すぎるのだと思う。家人自身は悲しいらしいが。


将来的に点呼のとりあいになったりするのだろうな。
親としてはケンカにならないよう、今から挙手用の腕を取り付けておく必要があるのかもしれない。