男性が出産に立ち会うべき3つの理由

出産の際、男性は一切役に立ちませんが、女性から立会いを求められることは多いと思います。
2度の立会いをこなした私が、男性視点から立会いのメリットを紹介します。


イベントとして参加しておくことで、出産前と出産後の意識を明確に区切る
一般的に「家族の一体感」とか「妻が安心」とか「これからの育児に協力的に」とかうたわれていますが、基本的に面倒だと思う方は立ち会わなくて良いです。
それらは相手のメリットであり、自分のメリットではありません。
また、このような物言いに反感を抱く男性の場合は、放っておいても立ち会うでしょう。そのまま良き伴侶を目指してください。
この点について、言いたいことは一つです。


「墓場の下には戦場が待っている」


知らぬ間に戦線で擂り潰されるが良いか、大いなる冬の始まりを聞くがよいかの違いでしかありません。
キリギリスは飢えるまで、むしろ飢えてもキリギリスだと思うのです。


弱みに付け込む
憎いあんちくしょうが痛みに呻くのを見るだけでも心がスカッと爽やかになる方は多いのではないでしょうか。

初めての出産であればまず間違いなく人生で一番痛いです。二人目であれば少しは柔らぐかもしれませんが、それでも人生で二番目には痛いのです。

なのに私の腹は痛みません。兵頭会長も愉悦で涎がどばどばです。



さて、話はかわってみなさん寝ているときに足を攣ったことはないでしょうか?

私の場合、だいたいのたうち回った上、おもむろに何かに八つ当たりしたくなります。この世の全てが憎くて仕方ありません。

部屋に独りだとさらに最悪です。口からどんどん吐き出される呪詛で地面が黒く染まるでしょう。孤独はそれほどに心を痛めつけるのです。

そんな呪いの塊と最初に出会う勇気なんて、到底持てそうにありません。私は世の男性に勇者が多いことに驚きを隠せないでいます。


リスク・リターン
とは言っても結局はリスク・リターンです。

仕事が大事であれば仕事をとるでしょうし、血を見ると昏倒する性格ならばそもそも立ち会えません。

拘束時間が長い割に、得られるものといえば多少の信頼と血生臭い経験です。

まあ、立ち会わずに失う信頼がいかほどかは各家庭で算出してください。

ただ、あまり記述がないようなので記述しておきますが、出産は100%成功するものではないです。

もしかするとどちらかを選ばなければいけないかもしれません。

もちろんすぐに連絡がつけば問題ないでしょう。信頼できる誰かが側に付いていれば事は足ります。小数点以下の確率を考慮するのは馬鹿馬鹿しいと言われたらその通りです



単に私が嫌だというだけです。

連絡が付くまでのタイムロスや、判断を委託することや、万が一を一笑に伏すことがです。

家人には伝えていませんが、どちらを残すか等のシミュレーションを結構行ってから出産に臨んでいます。迷う時間が惜しい場合もあるはずなので。



男性は出産の際に役に立ちません。

ですが、せめて役に立たないよう準備くらいはしておいた方が良いのではないかと思うのです。